世界平和フォーラム2006@バンクーバー 報告ブログ

Wednesday, July 05, 2006

WPF第6報:最終文書全文

WPF第6報(7月5日)
最終文書全文

WPF最終文書全文を紹介する。

(1)英文は以下の通り
http://www.worldpeaceforum.ca/

(2)日本語訳は以下の通り(訳・ピースボート)
なお、日本国憲法9条への言及は、要求事項の第7項目にある。



バンクーバー平和アピール2006:平和を作ろう!

 「都市とコミュニティー:戦争を終わらせ、公正で持続可能な世界を作るために」というテーマをもって第1回の世界平和フォーラムがバンクーバーにて6月23日から28日まで行われた。

 2006年現在、私たちの目前にはイラクにおける違法な戦争と占領、人種差別、市民の自由の侵害、新しい核の脅威、そして地球温暖化の問題が立ちはだかっている。「対テロ戦争」は人権と国連の役割をおとしめた。世界で貧困が広がり、ホームレスや疫病が増加、経済格差が拡大している一方で軍事費は空前の額に上っている。

 この歴史上における危機的な分岐点にあって、バンクーバー世界平和フォーラムでは、戦争のない世界を作ることは可能であるとの結論にいたった。この結論に向かうために、私たちは市民の声を聞き、以下のことを行うことを宣言する。

・ 社会的正義、人権と民主主義的権利、経済的な平等のある公正な平和を構築する
・ 若者や子どもに対して平和の文化をはぐくむための教育を行う
・ 先住民のニーズと権利を認識する
・ 違いの持つ価値を尊重する
・ 女性と若者の平和創造における主導的な役割を確保する
・ 戦争は人道に対する罪であることを宣言するとともに戦争の即時停止を求める
・ 環境の保護を強く求める
・ 核兵器およびその他の大量破壊兵器の廃絶にむけて行動する

上記を達成するために、以下のことを要求する:

1.イラク、アフガニスタンからの外国軍の撤退
2.国際法及び国連決議の枠組みの下でのイスラエル・パレスチナ問題の交渉による解決
3.地球温暖化問題と持続可能なエネルギー政策に取り組むという決議
4.国連安保理決議1325の履行による女性の完全で平等な社会参加
5.拷問の停止とグァンタナモ刑務所の閉鎖
6.軍事費の削減と人間のニーズへの転換
7.各国政府による憲法上での戦争放棄(例えば日本の9条のように)
8.国連総会のより強力な役割
9.国連による特別総会と「軍縮の10年」開催の宣言
10.各国による検証可能で不可逆的な核軍縮の交渉

私たちは以下についてここに誓う:

・ 市、コミュニティ、市民を平和のために機動させる
・ 平和の文化を育て、平和教育、芸術、メディアを通して人間の精神を強化する
・ より効果的なネットワークを作り、多様性の持つ利点を有効にもちながら、協力を育て、  共通の立場を持つ
・ 世代を超えた協力を行う
・ 公正な平和に深く関連している社会的、持続可能性に関する問題で活動している人々   を支持する
・ 過去に学び、過去に起きた過ちを謝罪し、過去の不正に対して補償する
・ 平和を創造し構築する市民社会の能力を認識する
 私たちは、平和で公正、持続可能な世界を手に入れるために、人々を力づけ、お互いの努力を結びつけあい、希望を育んでいく。私たちは戦争のない世界――私たちの子どもに残していける世界――を強く望んでいる。

2006年6月28日 



 ※市民が伝統的に平和に向けた行動を行ってきた平和都市・バンクーバーにカナダ、北米、南米、ラテンアメリカ、アジア太平洋、アフリカ、ユーラシア、中東そしてヨーロッパから5,000人の人々が集った。
 集った人々は若者、女性、選ばれた代表(市長、市議会議員、国会議員)、環境活動家、異なる宗教の人々、教師、学者、平和教育家、労働組合員、医療従事者、先住民、長老、退役軍人、難民および国内避難民、生活協同組合活動者、倫理的経済界の代表者、平和活動家、NGO活動家などであり、幅広い平和に関するテーマを話し合った。


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川崎哲(ピースボート)
kawasaki@peaceboat.gr.jp

Wednesday, June 28, 2006

WPF第5報:WPF最終文書、9条を支持

WPF第5報(現地時間6月28日午後9時)
最終文書、9条を支持
憲法による戦争放棄を訴え
http://network.socialforum.jp/wpf2006/

数多くのワークショップや会議に追われて昨日は報告を送ることができなかった。一足飛びに、閉会にあたり採択された最終文書を紹介させていただく。昨日、本日にわたる会議の概要は、追って報告する。

本日採択された最終文書は、「バンクーバー平和アピール2006:平和を作ろう!」と題される2ページの文書で、世界から集まった5000人が幅広く論議した世界平和のための課題の中からもっとも重要な内容を列記した簡潔な文書である。この中の「基本要求」項目全10項は、世界の各政府に対して「憲法により戦争を放棄すること(例えば日本の9条のように)」という1項目が盛り込まれた。6月26日の「9条ワークショップ」をはじめとする「9条の世界化」のアピールが、大きな影響を与えた結果と言えるだろう。

最終文書の原文(英語)はまだWPFウェブサイトには載っていないと思われる。文書の採択は、起草委員会がまず案を出し、その後本日の百数十人によるセッションの中でいくつかの修正案を受けながら行われた。これらの修正案を基に、事務局が最終的な文言の調整を行う予定であるため、100パーセントの確定稿はまだできていない。それを前提に、最終文書の骨子の翻訳を以下に付す。(時間がないのでかなり粗い仮訳であることをご容赦いただきたい。)


「バンクーバー平和アピール2006:平和を作ろう!」
(骨子仮訳)

(前文…3段落。会議の期間、場所、テーマ。2006年の情勢認識:イラク、人種差別、核の脅威、「対テロ戦争」、地球温暖化、貧困、ホームレス、疫病、軍事費など)

戦争のない世界を作り出すために私たちが行うべきこと
●公正な平和の構築
●平和の文化、平和教育
●先住民
●女性、若者
●戦争の停止
●環境の保護
●核兵器の廃絶

基本要求
1.イラク、アフガンからの外国軍の撤退
2.国連・国際法の下でのイスラエル・パレスチナ問題の解決
3.地球温暖化対策と持続可能なエネルギー政策
4.国連安保理決議1325の履行と女性の完全参加
5.拷問の停止とグァンタナモ刑務所の閉鎖
6.軍事費の削減と人間のニーズへの転換
7.政府は憲法で戦争放棄を定めること(例えば日本の9条のように)[We call for] Governments to constitutionally renounce war (eg. Japan's Article 9)
8.国連の民主化
9.国連「軍縮の10年」
10.完全、検証可能、不可逆的な核軍縮の交渉

私たちの誓い
●市、コミュニティ、市民を平和のために
●平和教育、メディアによる平和の文化
●ネットワークの拡大
●世代間の協力
●社会的課題、持続可能性の課題との連携
●市民社会の能力強化

以上

なお、本日のピースボート船上でのダグラス・ロウチ・カナダ上院議員(中堅国家構想(MPI)議長)のパネルディスカッションや、さまざまな「活動家パネル」、本日の小泉首相来加に伴う日本領事館への申し入れ行動(地元の日系・アジア系平和グループと日本からのWPF代表団の共同行動、約50名参加で10社以上のメディアが取材。ラジオなどに流れたもよう)など、報告すべきことは多々あるが、明日以降の報告とする。なお、筆者は今からピースボートに乗船するため報告が若干遅れる場合があることをご容赦いただきたい。

川崎哲(ピースボート)WPF: www.worldpeaceforum.ca


-----Akira Kawasaki
Executive Committee, Peace Boat
Mobile in Vancouver +1-778-389-3487
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http://www.peaceboat.org/english

Tuesday, June 27, 2006

WPF

WPF第4報(現地時間6月26日午後11時)
9条ワークショップ大成功
http://network.socialforum.jp/wpf2006/
本日朝の時点で、WPFへの登録者は5,000名に達した。
本日午後1~4時、主会場であるブリティッシュコロンビア大学(UBC)のStudent Union Building 2階会議室にてワークショップ「日本国憲法9条--平和のための人類共通の財産」が開催された。
このワークショップは、ピースボート、ハーグ平和アピール、バンクーバー9条の会、原水協、原水禁、被団協の6団体による共催で、日本国際法律家協会、参与連帯(韓国)、平和ネットワーク(韓国)の3団体が後援した。
会場は約200名の参加者であふれかえった。カナダの地元や世界各国からのWPF参加者が約50名、原水協など日本からの代表団が約150名参加した。会場の熱気は、この問題に対する関心の強さを表した。国際的参加者を含むこれだけの参加者を得たことは、会議開催1週間前から現地入りして準備と事前宣伝にあたってきたピースボートスタッフにとっては、率直に言って喜びであった。WPFのワークショップは数えきれないほどあるため、一つのワークショップに多くの人を集めるのは容易ではないからである。9条ワークショップを伝える黄色いチラシは広い会場の至る所に配布・貼付されており、一見日本の国内問題に見える「9条問題」が世界的問題であるという確実な印象をWPF参加者に与えたといってよいだろう。
ワークショップでは、6人のパネリストが話した。非暴力平和隊の理事であり立命館大学教授の君島東彦氏は、9条の平和主義を国連憲章および国連システムを強化するものとしてとらえ、「グローバルな市民社会」が9条の平和主義を実現する行動主体になると語った。それとは反対に、9条改憲への動因となっている世界的な軍事化はグローバリゼーションと南北経済格差拡大と密接に関係していることを指摘した。
 アメリカフレンズ奉仕委員会のジョセフ・ガーソン氏は、日米安保の歴史的展開を概観しながら、9条改憲への動きへの背景には米国の対アジア政策、とりわけ中国封じ込め政策があることを指摘した。そして、9条を守る日本の市民運動に対して力強い応援のメッセージを寄せた。
 コスタリカ大学のロベルト・サモラ氏は、日本国憲法9条の「戦争の放棄」が国民の権利であるという点を強調し、国民の権利としての「平和権」の意義を訴えた。ロベルト氏自身がコスタリカ政府によるイラク戦争支援を憲法違反として最高裁判所に訴え勝訴したという経験をもつ。まさに「平和権」の行使を実践している25才青年の巧みなトークに会場には笑顔が広がり元気が生まれた。
 ハーグ平和アピール代表のコーラ・ワイズ氏は、同時間帯に開かれていた「女性と紛争予防--安保理決議1325(平和のための女性の役割に関する決議)」を途中退席して駆けつけた。「WWWとは何の略語だか知っているか?」と問い、こう言った。「World Without War(戦争のない世界)よ」。戦争の廃絶を掲げた1999年ハーグ会議の実績を振り返りつつ、日本の9条は国連憲章第2条(4)項の発展であることを述べ、日本の運動を激励した。
 バンクーバー9条の会の乗松聡子氏(UBC教員)は、世界でおそらく初めての「9条の会」(2005年6月発足、現在会員約100名)の意義を語りながら、具体的な活動を紹介した。地元大学教授による9条問題の講演会、ジャン・ユンカーマン監督「日本国憲法」上映会や子ども向けの会の様子を写真も用いて説明した。活動がバンクーバー在住日本人のみならず確実に広がっていることを紹介し、会場を勇気づけた。また、国会議長に宛てた9条擁護署名活動も会場内で展開した。
 全労連副議長の西川征矢氏は、9条を守るための国民的運動強化の必要性を訴えた。
 パネリスト全員の熱のこもった語りにより、発言に予定の倍近くの時間がかかってしまい、会場との討論の時間がほとんどとれなかったことは残念であった。それでも、ブラジルから参加した女性が「ラテンアメリカでもっと広めてはどうか」という意見を出すなど、「9条を世界に広げる」一歩が確実に踏み出されたと言えるだろう。会終了後、当地の中国系カナダ人グループの代表者から「明後日(28日)小泉首相がカナダを訪問するにあたって、憲法9条を守るための行動をバンクーバーで行ってはどうか」という提案があった。当地に来ている日本人グループが現在行動の可能性を検討している。

Sunday, June 25, 2006

第3報(現地時間6月25日午後7時)

WPF
第3報(現地時間6月25日午後7時)
課題をつなぎ合わせて
http://network.socialforum.jp/wpf2006/

 WPFは会議というよりは祭典だ。今日から実質的なワークショップがスタートしたが、一日の報告を書こうにも、あまりにワークショップの数が多すぎて一つ一つについて書くことはできない(そもそも全部に参加することもできない)。そして、一つ一つのワークショップで議論が深まるというよりも、「平和」に関するありとあらゆる課題をとにかく列挙して、その課題リストを数千人が共有することにこのWPFの最大の意義があるのだろうと、一日を通じて感じた。

 なかでも、環境や経済の問題に取り組んでいる団体と反戦や軍縮に取り組んでいる団体とが結びつくことが重要だと指摘する声が、広い会場のあちらこちらで聞かれた。

 今日UBCで行われた主要プログラムは、次の通りだ。

■アジア地域会議(1日)
 地元の日本人や中国人グループが中心になり企画した。朝・夕1回ずつの全体会と10本のワークショップ(分科会)が同時並行で1日がかりで開催された。ワークショップのテーマとしては、東北アジア非核地帯、東北アジアの和解と平和、米事基地、インド・パキスタン、カナダ鉱業の社会的責任、ヒロシマ・ナガサキ、アジア系カナダ人への補償問題、人種差別、戦争責任などが取り上げられた。

■国際平和のための国連の機能強化(午前)

■ユース・デイ(1日)

■戦争の根源(1日) ・・・途上国の視点からの戦争の経済的影響、女性の役割など

■ラテンアメリカ会議(1日)

■労働者平和フォーラム(午後)

 その中で、印象的だったものを紹介しよう。

1.東北アジア非核地帯「地域安全保障なくして非核化なし」

 アジア地域会議ワークショップ(A)「東北アジア非核地帯」では、東北アジア安全保障の専門家であるウェイド・ハントレー氏(シモンズ軍縮不拡散研究財団)が、朝鮮半島の核危機の現状と解決への課題を語った。氏は、北朝鮮によるプルトニウムなどの核物質の蓄積の危険性、それらの核物質が他国に拡散する危険性を強調した。そしてその関連で、日本の核燃料サイクル推進が地域の核問題を複雑化していることを指摘し、日本市民の役割を強調した。また、北朝鮮が核不拡散条約(NPT)を脱退したことで、他の国が同様のことをする危険性がある共に、米国が北朝鮮の違反のみを指摘して自らの軍縮義務を棚上げにする口実をつくっていることを指摘した。「NPT体制が浸食されていく」ことの危険を強調した。
 氏はさらに、6カ国協議の意義に触れた。昨年9月19日の6カ国共同声明の後交渉は停滞している。しかしより長期的に見た場合、6カ国が共同声明を出したということ自体が、地域安全保障問題全体にとってプラスであったと指摘した。「北朝鮮の核問題は、核問題としてだけ解決することはできない。10年前であれば可能であったかもしれないが、今では無理だ。核問題の解決のためには、より広い意味での地域全体の安全保障問題を改善していかなければならない。」

2.アボリション2000「国際持続可能エネルギー機関」

 核廃絶NGOネットワーク「アボリション2000」の年次総会(2日目)は、約40名で今年から来年にかけての運動戦略を討議した。参加者からは数多くの行動提案が出された。その中でも、「核エネルギーから段階的に脱却し、国際持続可能エネルギー機関(ISEA)を設立するためのキャンペーン」を立ち上げる提案がなされた。1995年のアボリション2000設立声明にもISEAの設立はうたわれていたが、この提案をさらに活性化させキャンペーンにつなげていこうというものだ。国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ氏がノーベル平和賞を受賞し、ハンス・ブリクスの大量破壊兵器委員会の勧告が注目される中で、彼らの核兵器廃絶への提言を評価しながらも「核エネルギーからの脱却」という根本問題が触れられていないことへの苛立ちが多くの活動家から出された。
 この提案をめぐっては、核兵器廃絶運動と原子力からの脱却をめざす運動は別個のものとすべきだという声がフランスの団体から上がり、議論は紛糾した。しかし、ネットワーク内の一つのキャンペーンとして展開していく(すべての団体を拘束するものではないという前提)ことが可決された。軍縮の運動と環境の運動とのつながりという課題が浮き彫りになった。
 また、アボリション2000の総会にはアメリカ大統領候補のデニス・クシニチ氏(民主)も訪れた。平和省創設運動で知られるクシニチ氏は、米議会内で「すべての核兵器の廃絶」を訴える決議案を提出準備していることを紹介し、参加者を勇気づけた。

3.労働者の平和運動と憲法9条

 労働組合による平和フォーラムは、「戦争の経済と平和の経済--軍事主義に対するオルタナティブ:平和的で持続可能な、経済を作り上げ、軍事を転換する」との題で開催された。パネリストの一人のアントニア・ジュハス(政策研究所(IPS)、ワシントン)は、米国のイラク攻撃を新自由主義経済政策との関連でとらえるべきだとの問題提起を行った。軍事介入の後の復興プロセスで大企業による支配がイラクにも適用されていっており、イラク攻撃で脅された周辺の中東諸国は米国との自由貿易協定を結ぶようになってきている。これにより、中東諸国の経済は打撃を受けている。氏は、軍事攻撃を阻止する平和運動と新自由主義経済政策の問題と一つのものとして運動を構築しなければならない、ととりわけ労働組合の役割を強調しながら語った。
 そして、カナダがアフガンに派兵している問題が取り上げられ、こうした派兵を止めるために労働運動が平和運動の一環になるべきだとの呼びかけがあった。
 この会議の最後にピースボート・スタッフのグティエレス一郎は、「日本の憲法9条は戦後アメリカによって書かれたものであるが、それによってアフガンやイラク派兵が簡単にはできなくないという大きな役割を果たしている。日本では右翼勢力が9条を変えようとしているが、私たちはこれを守るために活動している。さらには、もともとアメリカによって書かされたこの憲法をアメリカに輸出し、アメリカの憲法に9条を入れていきたいと考えている。さらにカナダ、イギリス、スペイイン、オーストラリアなど、アフガンやイラクに派兵した国々にこうした憲法条項を書かせていきたい」と力強く述べ、満場の喝采を受けた。

 ちなみに明日は「憲法9条ワークショップ」が午後に開催される(ピースボート、ハーグ平和アピール、バンクーバー9条の会、原水協、原水禁、被団協の6団体共催)。この宣伝もかねてグリーンの9条Tシャツを着た日本人弁護士グループが大活躍だ。日本国際法律家協会の笹本潤事務局長は、西海岸の強い日差しの下9条の世界的意義を訴えるビラを配りまくって真っ赤に焼けた。

川崎哲(ピースボート)
WPF: www.worldpeaceforum.ca
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Akira Kawasaki
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WPF第2報:もう一度世界法廷へ

WPF第2報(現地時間6月25日午前1時)「核兵器をもう一度世界法廷へ」
http://network.socialforum.jp/wpf2006/
 WPFのプログラムは全60ページ、開催されるワークショップ等は数百に上る。その中でも、核問題に関する企画は多い。世界的な核廃絶NGOネットワーク「アボリション2000」を中心として核廃絶関連のみを集めたパンフレットが作られており、約50の企画が列記されている。 6月23日に開催されたアボリション2000の年次総会(初日)では、これまでの各地・各テーマの取り組みが報告された。その一つとして、核兵器を「もう一度世界法廷へ」という法律家グループの論議が紹介された。 1996年7月、国際司法裁判所(ICJ)は勧告的意見として2つの結論を出した。第一は、核兵器の使用・威嚇が一般的に国際法違反であること。第二は、核軍縮交渉を誠実に行い完結する義務があること。前者について判事の意見は分かれた。すなわち、国家存亡の危機にあたっても核兵器の使用・威嚇を違法と言えるのかどうかを巡ってである。しかし後者については、全会一致の結論であった。 それから10年が経過した。米国をはじめとする核保有国は、ICJの勧告に逆行する政策をとっている。昨年の核不拡散条約(NPT)再検討会議の決裂にみられるように、核保有国が核軍縮交渉を誠実に進めているとはとうてい言えない。また、核の先制使用政策がとられ、即時発射態勢も維持されている。核の威嚇の違法性は判事の意見が分かれたところだったとしても、いずれにせよ平時にこれらの政策を維持することは違法と認定できるという論議だ。 これら核保有国の義務違反を、改めてICJに訴えることが論議されている。だが運動を始めるには、負けないだけの十分な理論構築と態勢づくりが必要だ。国連やICJを動かすためには、仲間になってくれる政府を見つけていく必要もある。専門家や活動家による真剣な検討が続いている。この問題はさらに、26日(月)朝9時からのワークショップで論議される。
川崎哲(ピースボート)
-----Akira KawasakiExecutive Committee, Peace BoatMobile in Vancouver +1-778-389-3487kawasaki@peaceboat.gr.jphttp://www.peaceboat.org/english

WPF第1報:WPF開幕

ピースボートの川崎哲です。バンクーバーで世界平和フォーラム(WPF)が開幕しました。これから1日1回のペースを目標に現地の情報をお送りします。しばらくは、複数のメーリングリストに同報します。その後、<http://www.jcj.gr.jp/wpf.html>に掲載される予定です。
第1報(現地時間6月25日午前0時30分)WPF開幕
 WPFは、バンクーバーのNGO・市民団体、教員組合などの労組が市と協力し、「戦争を終わらせ、平和、公正かつ持続可能な世界をつくるために市とコミュニティが協力しよう」を標語に開催した初めての平和イベントである。直前まで世界都市フォーラム(WUF)が開催されていたこともあり、国際平和メッセンジャー都市協会(IAPMC)や平和市長会議などに参加する数多くの市長や市行政関係者が世界から集まっていることが、NGO行事としては大きな特徴だ。主会場はブリティッシュコロンビア大学(UBC)であるが、車で2~30分離れたダウンタウンでも多くの行事が予定されている。
 初日6月23日(金)は、朝から核廃絶NGOネットワーク「アボリション2000」の年次総会(初日)が開かれた。その夜市内のオルフェウム劇場で開会セレモニーが開かれ、先住民の挨拶と音楽を皮切りに、数々の聖歌隊やブリティッシュコロンビア州を代表したスピーチなどが続いた。
 開会直前の地元紙「バンクーバー・サン」が、WPFを「反米・反イスラエル集会」と揶揄する保守派の大きな論説記事を載せていた。開会セレモニーで挨拶したアルフレッド・マーダーIAPMC議長は、「我々は反米ではない。しかし、対テロの名の下で繰り返される戦争と軍事化を止めなければならない」と力強く述べ、「国連軍縮の10年」を設置するための国連特別総会の開会を訴えた。会場は大きな喝采に包まれた。WPFへの参加登録は約3000人になる見通しである。
 2日目の6月24日(土)には、昼から夕方5時にかけて、数千人規模のピースウォークが市内で開催された。WPF開催がきっかけとなって、地元平和グループが一斉に行動をした形だ。
WPF: www.worldpeaceforum.ca
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Thursday, May 04, 2006

ただいま準備中です



 2006年6月23日から28日までカナダのヴァンクーヴァーで開かれる世界平和フォーラム(World Peace Forum)の速報ブログです。
 事前情報や現地からのレポートを随時アップしていく予定です。


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